本文へ移動

認知症について

認知症とは

「認知症」とは脳の病気です。一度獲得した知能がなんらかの原因により、社会生活に支障をきたすほど低下した状態のことを言います。腹痛などのようにその原因は様々ありますが、代表的な原因としては、“アルツハイマー病”や“脳血管の障害”などが挙げられます。また認知症の中には、早期治療を行うことで治るものがあります。できるだけ早い病院受診が望まれます。

認知症の症状

認知症によって、以下のような症状が初期からみられることがあります。
・大事な物を置いた場所を忘れてしまう。(財布、保険証など)
・何度も、同じ話をしたり、同じ事を聞いたりする。
・人や物の名前が出てこなくなった。
・前にしていた趣味や日課をしなくなる。
・ささいなことで怒るようになる。
・財布などを盗られたと被害的になる。
・時間や場所の感覚が不正確になる。(今日が何日か分からない)
・以前は使えていた家電製品が使えなくなった。
・料理の味が変わったり、レパートリーが少なくなった。

認知症の治療について

残念ながら、認知症の特効薬はまだありません。
しかし、認知症(特にアルツハイマー病)の進行を遅らせる薬があり、使用できます。
また、精神の状態を落ち着かせる薬も場合によっては使用できます。
認知症の治療は、開始が早ければ早いほど良いと言われいます。
「おかしいな」と感じたら、早めに保健機関や専門医などに相談をすることが望まれます。
また、認知症の人を家族に持つ家族会があり相談をすることができます。
(社)認知症の人と家族の会
TEL:0120-294-456(本部)
TEL:087-843-7071(香川県支部)

認知症のケア

認知症の方に対するケアの現場で、現在、注目されているのは“環境”です。
介護の現場では、認知症の人に良くないとされるストレスがあまりかからない環境づくりが工夫されてきています。
環境を改善することにより症状が軽くなることもあります。
もちろん、良い“環境”とは、ケアを行う一人ひとりによって創られるものです。
当院でも、その代表的なものである「ユニットケア」に取り組んでいます。
ケアを行う上で何よりも大事なことは、“本人”を大切にする、ということです。
“本人”を理解し、“本人”が安心して生活していくことができるように見守っていくことが大切であることから、「パーソン・センタード・ケア」を実践しています。

家族の介護について

認知症の介護は、身体的にも精神的にも負担の大きいものです。
介護者が介護を一人で抱え込むことがないよう、様々なサービスを利用していくことが望ましいと思われます。
当院でも、居宅介護支援事業所のケアマネージャーや認知症疾患医療センターの精神保健福祉士・臨床心理士などがご相談にあたらせていただきます。
 
 
 
 
 
 
TOPへ戻る